国会では新年度予算案をめぐる衆議院での審議が大詰めを迎えている。与党は3400億円ほどを減額した予算案を提出していて、減額での修正となれば70年ぶりとなる。与党は、高校授業料の無償化などを盛り込んだ修正案を提出し、審議が行われているが、立憲民主党は高額療養費の負担上限額などを巡り、さらなる修正を迫っている。高額医療費がかかった場合に、患者の自己負担を抑える高額療養費制度の負担上限額の引き上げ方針を全て凍結するよう求める野党に対し、石破総理は保険者の負担を過度に増やさないことも十分に考えたいと話し、理解を求めた。予算案を巡っては、自民党が今朝の理事会で明日採決を行うよう提案したが、野党側は安倍派元幹部の参考人招致が決まっていないなどとして応じなかった。また、予算案への賛成を決めている日本維新の会でも、財源の裏付けとなる税制関連法案の修正案に賛成するかどうか党内の意見集約ができなていない状況だという。予算案は5日までに参議院に送らないと年度内成立が困難になる見通しで、与党は明日、衆議院での予算案通過を目指しているが、最終盤でギリギリの駆け引きが続いている。
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