今月16日に投票が行われる千葉県知事選挙。現職と新人の合わせて4人が立候補している。自民党、立憲民主党、日本維新の会、公明党、国民民主党の県組織と市民ネットワーク千葉県が支持する現職の熊谷俊人、共産党が支持する小倉正行、新人の黒川敦彦、立花孝志。候補者の間で意見が分かれているのが、宿泊税の導入。宿泊税は、ホテルなどに泊まった際に料金に上乗せされる税金で、東京都や京都市など全国の10を超える自治体が導入している。千葉県は、1人1泊あたり150円を一律で徴収する方針で、税収の見込みは年間40億円余り。およそ11億円は、交付金として市町村に配分する予定。宿泊税導入の背景にあるのが、観光需要の高まりに伴う自治体のコストの増加。浦安市では、市が処理するごみのうち、大型テーマパークがある舞浜エリアのホテルが占める割合が年々増加している。今後、費用を十分に賄えなくなるおそれがあるという。県が去年、導入を検討する過程で宿泊施設に行ったアンケートでは宿泊税の導入に賛成かどちらかといえば賛成は40%余り。反対意見の中には、一律で定額を徴収することへの疑問などが寄せられたという。宿泊税の導入に「賛成」は熊谷、黒川。「反対」は小倉、立花。知事選挙では、2期目を目指す現職の県政運営への評価や、水道料金を値上げする県の方針、災害対策、子育て支援策などについても論戦が交わされている。投票は今月16日に行われ、即日開票される。
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