コメの価格の高止まりが続く中、政府は今日備蓄米を出来るだけ早く放出する考えを明らかにした。去年夏依頼上昇を続けるコメの価格。新米の発売後も価格は下がらず、ことし1月には3650円まで上昇した。こうした中、注目されていたのが災害や不作時などに放出される備蓄米。農林水産省は先月、コメの流通が滞っていると判断した場合に放出できるよう運用を見直し、農水大臣の判断で備蓄米の売り渡しを可能にしていた。農水省は来週にも売り渡す数量などを示し、JAなど集荷業者を対象に入札を行ったうえで備蓄米を売り渡す方針。これによりコメの価格上昇に歯止めはかかるのか。専門家は「3〜4割安くなる可能性がある」と指摘する。日本総合研究所チーフスペシャリスト・三輪泰史さんは、3月下旬頃には店頭価格が下がったと色んな地域で実感できるようになると話した。一方でスーパーの倉庫にはかなりの量の米が並んでいる店もあるので、一旦売り切るまでは価格を下げることは難しいという。