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「認知症ケア学会」 のテレビ露出情報

尋ねたのは演劇の稽古場。介護福祉士の菅原さんはこの日会社員や介護をしている人たちに向けて演劇のワークショップを行った。演じるのは介護職員の役と認知症の人の役。認知症の役に人は「ごはんの時間だ」と声をかけられてもアドリブで文脈のずれた会話をする。それを介護者役の人が否定したり肯定したりする。その時認知症の人はどう感じるのか二次体験する。認知症の人の役を演じた三宅さんは否定と肯定で感じた気持ちが大きく違ったといい、肯定した場合は私のことを思ってくれてる感じがしたなどと話した。菅原さんは「介護者は俳優になったほうがいいのではないか。間違っていることでも時には受け入れることが重要だな」などと話した。菅原さんは認知症の専門家からの意見も取り入れながらワークショップを10年以上続けてきた。病院や学校の授業でも行っている。菅原さんは介護福祉士として働く前から俳優として演劇に取り組んでいて、それがワークショップのアイデアに繋がったという。
専門家は演劇で認知症の人との関わりを学ぶことに対し、医師で認知症ケア学会の理事松本一生さんは「本人がどう考えるかを推察できるのでとても大事なポイントだと思いました」などと話した。周囲の関わりは症状にも影響を与えるという。認知機能や判断力が低下する中核症状の他に不安や暴言などの行動心理症状があり、関わり方が影響する。周りの関わり方によって本人が悪化するかどうかはダイレクトに関係するなどと松本さんは話した。菅原さんのワークショップでは否定しない関わりも実践した。認知症の人がどんなことを言っても関わる側の人は肯定していく。菅原さんは「演技を通じて人と人が心を通わすこともあるのではないか」などと話した。ワークショップを体験した三宅さんは演技だと自分の気持ちを客観視出来るので冷静になれるかもしれないなどと話した。

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