生活について若年性認知症の田中豊さんは周囲の支援をうまく受けていることが支えになっている。豊さんは認知症であることを公言しているので公的機関はもちろん親戚や近所の方の支援も受けられている。車が必要な時は親戚が車を出して運転してくれる、豊さんが1人で家を出てしまい帰れないことが起こった場合には近所の方と娘の優香さんが連絡を取れる体制を整えている。豊さんは障害年金や家族の収入などで厳しいながらやりくりしている。心の支えとしては役割を持って暮らすのが支えの一つだという。症状が進んでも支援や環境の在り方次第では穏やかに暮らせることを知ってほしいという思い出講演などに取り組んでいる。そういった活動を通じて誰かのためになっているということが豊さんにとっても支えになっている。優香さんは以前学校を休みがちになって豊さんに心配をかけた時期があったが豊さんが寄り添ってくれたという思いから自分も支えたいと自然に思うようになったと話す。家族などが認知症になった場合、各都道府県などに若年性認知症支援コーディネーターという専門家が配置されており、厚生労働省はそういった相談窓口などを活用することを進めている。日本認知症ケア学会理事長の繁田雅弘さんは、認知症の人の望みや課題は人それぞれで必要とする医療や支援はことなる、本人の意思にあった治療・支援・社会活動などを選択していくのが理想だとしている。
