さまざまな場面で選択を迫られる野球選手。新たに用意されつつある選択肢に注目する。カブスとマイナー契約をした慶應義塾大学の常松広太郎。4年春の六大学野球で3ホーマーを放ち一躍ブレーク。しかし去年日本のドラフトでは指名漏れ、内定を得ていた海外大手金融会社に就職しビジネス界に身を置くことを決意していた。そんな本人も驚きのオファーだったが、カブスは明確な根拠を持ち行動に移していた。185センチ93キロの体格が生み出すデータに裏打ちされた潜在能力を評価しオファー。メジャー中継映像でもたびたび見られるCGトラックマンで計測した打球速度や弾道を可視化したもデータ分析は2019年から六大学野球でも取り入れられており、カブスが常松をスカウトする際にも用いられていた。データ野球全盛時代だからこそ生まれた今回のオファー。メジャーのデータ野球を重視する考え方が日本のプロ野球への道を閉ざされた選手に進路を生み出すという新たなトレンドにまで発展するのかもしれない。恒松は野球以外にも目標があり、35歳でモナコGPでヨットから友人と観戦したいと話し合っていると言う。
