都内のスーパーでは、円安や原材料費高騰の影響で、去年秋頃から、麺類や缶詰など多くの商品で仕入れ価格が上がり、値上がり幅は、5~10%ほどだという。来月から、食料品や菓子など約70商品で、仕入れ価格が値上げされる予定だ。円安の影響で、輸入品を中心に仕入れ価格がさらに上昇するのではないかと懸念している。日本時間きょう未明、ニューヨーク市場では、1ドル149円台後半まで値下がりし、この1か月で、4円以上、円安ドル高が進んだ。きょう日中の東京市場では、一時1ドル149円台で取引された。鈴木財務相は、過度な変動があれば、あらゆる手段を排除することなく、適切な対応をとると述べ、市場の動きを牽制した。市場介入に対する警戒感もあり、その後やや円高方向に動いた。日経平均株価の下げ幅は、一時600円を超え、終値はきのうと比べ、499円の値下がりとなった。長期金利は、0.755%まで上昇し、10年ぶりの高い水準となった。アメリカでは、経済の堅調さを示す指標が相次いで発表され、原油価格の上昇も続いているため、インフレ抑制のための金融引き締めが長期化するとの見方が広がり、アメリカの長期金利は上昇し続けている。議会で、予算をめぐる協議が難航し、財政悪化の懸念が強まっていることも、金利を押し上げる要因となり、円を売ってドルを買う動きにつながっている。市場では、政府などの市場介入への警戒感が強まっていて、当面、神経質な展開が続きそうだという。