野村證券の後藤祐二朗さんのドル円予想レンジは149.00円~150.00円。後藤さんは「中東情勢の懸念の高まりも見られたが、ドル円は148円~150円レンジでの高止まり。本日は目立ったイベントや指標は予定されておらず150円の大台が近いなか、日本当局の口先介入をにらみながら上値を模索する展開」などと述べた。注目ポイントは「欧米時間の値動きに左右」。後藤さんは「足元ドル円相場は150円近くと昨年秋と同レベルまで上昇。値動きにはいくつかの違いがある。去年はアジア時間、欧米時間ともに円安ドル高傾向が明確。海外要因だけでなく、日本の輸入企業によるドル買いがドル円をお仕上げていた可能性が示唆される。今年に入ってからは欧米時間にほぼ円安ドル高が進展してきたがアジア時間のドル円相場は横ばいとなってきた。昨年、秋には日本の経常収支が赤字化したが、足元では大幅黒字。アジア時間に円安が進みにくくなったが、アメリカで想定以上の経済の強さが示され、欧米時間の円安ドル高傾向は維持されている。日銀による正常化への懸念が高まっていることも円安が進みにくくなっている可能性がある。アメリカの景気と金融政策がドル円相場の鍵をにぎる。短期的には日本当局の介入を警戒しながらも上値をためす展開が予想される」などと述べた。