おととい円相場は1ドル=160円台まで下落した後、一気に154円台まで値を戻す場面があるなど乱高下の1日となった。あまりに激しい値動きに市場では「為替介入ではないか」という観測が広がった。きのう日銀が公表した当座預金残高の見通しによると市場予想と5兆円以上のズレが生じていることが分かった。政府・日銀はおととし10月に過去最大規模の5.6兆円で介入を実施しており、このときに匹敵する規模の介入だった可能性もある。政府は介入の有無を明らかにしていないが市場では「覆面介入」が実施されたとの見方が広がっている。