日銀は大規模緩和の一環として長期金利を抑えるため、月に6兆円程度国債を買い入れているが、昨日一部の国債の買い入れ額を前回より500億円減らすと発表した。日銀が国債の買い入れ額を減らすのは3月のマイナス金利解除以降初めて。これを受け債券市場では長期金利の代表的な指標が一時0.94%まで上昇し6か月ぶりの高い水準となった。日銀の国債の買い入れ額減額で市場では国債が売られ利回りが上がったもの。国債の利回り上昇は歴史的な円安の要因である日米の金利差の縮小につながることから、市場関係者からは日銀の買い入れ減額の狙いについて円安への対応ではないかとの見方も出ている。