岡三証券の小川さんの予想レンジは38300~38600円。注目ポイントは「電力関連株の上昇は続くのか?」で、小川さんは「ここ数ヶ月、株式市場では電力関連株の上昇が目立っている。アメリカでもS&P500が6%上昇したのに対し電力関連株を含む公益事業セクターが13%上昇するなど世界的に同様の傾向が見られている。中長期的な視点で電力需給が逼迫するとの懸念が背景にあると考えている。特に昨今ではAIの普及によるデータ処理量の急増に伴い電力を大量に消費するデータセンターの建設ラッシュによって世界の電力インフラの整備が必須になると見られている。加えて日本はエネルギー受給率の低さも課題。政府は年内にもエネルギーの安定供給に向けた新たな国家戦略を策定する見通しで、今後も株式市場では注目のテーマの1つとなる可能性がある。国内の電力各社は原材料価格の変動などに伴い業績の浮き沈みがあるので注意が必要。日本には電力の供給体制の整備をサポートすることに強みを持つ企業が多く、様々な周辺企業を探る動きも活況になると考えている。」などと述べた。