渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎の肖像がデザインされた新しい紙幣がきょう20年ぶりに発行される。偽造防止の強化を目的に立体的なホログラムを採用したほか、だれでも額面が分かりやすいよう数字の表記が大きくなる。新紙幣はきょう午前8時以降日銀から各金融機関に引き渡され、午前中にも手にすることができる金融機関もある。ただ、初日のきょうは多くの金融機関が取り扱いを一部の店舗に限定する見通し。大手3行(三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行)あす4日以降は順次、すべての店舗で新紙幣の取り扱いを始めるほか、ATMへの重点も進めるとしている。政府日銀は来年3月までには、現在発行されている紙幣の46%にあたる74億8000万枚を印刷する計画。財務省のまとめでは新紙幣発行までに金融機関のATMの9割以上、大手コンビニやスーパーのレジも8〜9割程度更新作業が完了する一方、対応する飲料の自動販売機は2〜3割程度にみられ、電子マネーなどキャッシュレス決済が浸透する中業界ごとの対応に差が出ている。