日本銀行は金融政策決定会合で、追加の利上げを見送ることを決めた。昨日までの会合では、9人の政策委員のうち1人が追加の利上げを提案したものの、利上げを見送ることが賛成多数で決定された。植田総裁は会見で、来年の賃上げの勢いや米国のトランプ次期政権の政策の影響に関するデータがまだ少なく、もう少し見極めたいと説明した。日本銀行の植田和男総裁は「次の利上げの判断に至るには、(データや情報が)もうワンノッチ(一段階)欲しいなという所かと」とコメント。植田総裁はまた、春闘で大企業の回答が集中する来年3月まで待たなくても、「春闘はどれくらいの勢いかということが、その手前である程度わかる可能性も考慮に入れている」と述べた。