きのう、金融関係者が注目する日銀の氷見野副総裁の講演が開かれた。日銀はこれまで、追加の利上げについて「企業の賃上げの動き」と「米国のトランプ次期大統領の政策の影響」をよく見極めて判断するとしてきた。氷見野副総裁は講演で、賃上げについて「年初の各界の発言も前向きな話が多かった。日銀の支店長会議でも強めの報告が多かった」、米国については「当面強いパフォーマンスが続くとの見方が多い」と述べた。記者会見では来週の決定会合でどうするか問われ「適切なタイミングが来たら、それ(政策変更)は遅れずにやるというのが一般論としては大切。1月の会合で議論する焦点というのは、1月に利上げをするかどうかが議論の焦点になるだろうと思う」と答えた。日銀の決定会合は、来週23日と24日に開かれる。