日本銀行が発表した先月の企業物価指数の速報値は、2020年の平均を100とした水準で125.3となり、去年の同じ月と比べて4.0%上昇した。伸び率は前の月の4.2%から縮小したが、引き続き高水準となっている。日銀は要因として、コメ価格に加え、弁当など飲食料品も上昇したこと、さらに銅やアルミニウムの値上がりしたことなどを挙げている。一方、円ベースで見た先月の輸入物価数は、原油価格の下落などを背景に去年の同じ月と比べて0.7%下がった。日銀はアメリカなどの海外経済や国際的な資源価格の動向のほか、企業の間で人件費の上昇分を商品や製品の価格に転嫁する動きが広がるかを注視するとしている。