連絡手段のみならず、ショッピングに動画の主張など、生活に欠かせない携帯電話。2000年代後半には折りたたみ式やスマートフォンが登場し、いまや1人1台の時代に。その一方で、減少傾向にあるのが固定電話。NTTはアナログ回線を用いた固定電話の契約数が2025年度末には約972万件と1000万件を割り込むとの事業計画を示した。契約数が1000万件を割り込めば、黒電話が主流だった1966年度以来、約60年ぶり。ピークだった90年代後半の6分の1まで縮小する見込み。現在、年間の赤字額は約300億円に達している固定電話。10年後には契約数が約500万件まで減り、年間900億円の赤字になる見込み。NTTをめぐっては、気象予報を電話で確認できるサービス「177」を先月終了。名前と住所を伝えると電話番号を案内してくれるサービス「104」とタウンページも来年の3月末に終了する。