きょう午後、フジテレビは臨時株主総会と取締役会を開き、信頼回復に向けた経営体制の見直しを決めた。さきほどフジテレビの清水社長とフジ・メディア・ホールディングスの金光社長が取材に応じた。日枝久氏の進退について金光社長は「日枝相談役は割と早い段階から経営の刷新の方向には賛成をしていますし、その方向については任せるというふうに言っていた」などと話した。日枝久は1961年にフジテレビに入社し、1983年には取締役になり、1988年からは社長を務め、2001年会長に就任した。2005年ライブドアによるニッポン放送株の買い占め騒動では、連日取材の対応に応じていた。また、フジサンケイグループの代表も務めている。きょうの取締役会で日枝久氏について、フジテレビはきょう付けで退任、フジ・メディア・ホールディングスは6月の株主総会を経て取締役を退任する人事が発表された。さらに、取締役会では社外取締役を含む大規模な人事の刷新も決定した。取締役の数を22人から10人に減らした他、多様性を図る観点から女性取締役の比率を3割に引き上げ、50歳以下の新たな起用を進めた。これにより取締役の平均年齢は67.3歳から59.5歳となった。