アシラセ・千野歩CEOは視覚障害者が安心して出かけられるよう、デジタル技術を駆使して課題解決に挑む技術者。視覚障害者向けの歩行ナビゲーションデバイス「あしらせ」は振動を両足のかかとや外側、更に甲に伝えることで進む方向や道順を案内してくれる。専用のスマホアプリで目的地を設定するとデバイスが振動して道案内をしてくれる。千野は以前はホンダのエンジニアとして電気自動車や自動運転などの研究開発に携わっていて、その経験が「あしらせ」にも生かされている。運転中の車の位置を推定する自動運転の技術を応用し、「あしらせ」利用者の位置情報の精度を高めている。価格は8万8000円と割高にも思えるが去年、120台限定で販売するとすぐに完売した。
アシラセ・千野歩CEOはもともとホンダで自動運転の開発をしていた。外的要因もない人が歩いていて死亡事故が起きる事象に、歩くこともモビリティーのような概念があるのかもしれない、テクノロジーの力で人の歩くところに対してもっとできることがあると思ったのが最初のきっかけ。ホンダのイグニッション制度は社会課題の解決をテーマに企画が審査を通ればホンダから2割未満の出資を受け事業を立ち上げることができる。3年前、千野はこの制度を使いホンダ発のベンチャー第1号としてアシラセを起業した。ホンダが車やバイクに関わる事業だけでなく、広く起業の後押しをする狙いについてプロジェクトの責任者である本田技研工業・中原大輔さんに聞いた。「社会のため 世の中のため 人のため」がホンダの一番の原点だという。2017年にスタートしたこの制度は「あしらせ」以外にも世の中の解決すべき課題と向き合うさまざまな事業が誕生している。
アシラセ・千野歩CEOはもともとホンダで自動運転の開発をしていた。外的要因もない人が歩いていて死亡事故が起きる事象に、歩くこともモビリティーのような概念があるのかもしれない、テクノロジーの力で人の歩くところに対してもっとできることがあると思ったのが最初のきっかけ。ホンダのイグニッション制度は社会課題の解決をテーマに企画が審査を通ればホンダから2割未満の出資を受け事業を立ち上げることができる。3年前、千野はこの制度を使いホンダ発のベンチャー第1号としてアシラセを起業した。ホンダが車やバイクに関わる事業だけでなく、広く起業の後押しをする狙いについてプロジェクトの責任者である本田技研工業・中原大輔さんに聞いた。「社会のため 世の中のため 人のため」がホンダの一番の原点だという。2017年にスタートしたこの制度は「あしらせ」以外にも世の中の解決すべき課題と向き合うさまざまな事業が誕生している。
住所: 東京都千代田区日比谷公園1