世界の自動車メーカーの間で、EV(電気自動車)では航続距離を伸ばす次世代バッテリー、自動運転技術ではAIやソフトウエア開発が競争の主な舞台となっている。こうした中、トヨタ自動車は今年度の研究開発費を昨年度と比べて970億円余り増額し、1兆3000億円とする計画。このうち6000億円はEVや水素のほかAIやソフトウエアなど、成長領域の研究開発に充てるとしている。ホンダは2030年度までの10年間に10兆円を投資する計画を発表し、今年度の研究開発費は、過去最大となる1兆1900億円とする計画。日産自動車も今年度の研究開発費を昨年度のおよそ6000億円から上積みする方針で、メーカー各社は異業種との提携も選択肢に、世界との競争に臨んでいる。