今後の大きな課題の一つが異なる社風。ホンダは最近では協業にも参加するが、本田宗一郎氏が創業者で独立志向が強く、自社開発にこだわりを持ち、独自のエンジン開発などを進めた歴史がある。一方の日産は、調達や生産などの部門ごとの縦割り傾向が強く、各部門に責任が与えられる一方、柔軟性に欠けるとの見方がある。ホンダ幹部は「こちらにはこちらの独自性や技術がある。日産にも素晴らしい技術がある。それをお互いに尊重し、会社を伸ばしていくしかない」と話している。ホンダ、日産の両社はこれまで独自の戦略に基づいて事業を展開してきた。米の格付け会社は「統合による規模の経済でコスト削減ができたとしても、大きな効果を得るには時間がかかるのではないか」と分析した。(毎日新聞)