日産「対等」譲れず。リストラ策定、深い溝。ホンダは「絶対条件」と位置づける日産のリストラ策定の遅さに、いら立ちを募らせていた。しびれを切らしたホンダが先週末までに打診したのが、株式取得を通じた日産の子会社化だ。ある日産幹部は「協議破談を日産の責任にするため、あえてのめない子会社化案を迫ってきた」と不信感を募らせた。ホンダは、日産独自のハイブリッド車(HV)の開発をやめ、ホンダの仕様に統一することも要求していたとされる。5日時点の時価総額は、ホンダの7.9兆円に対し日産は1.4兆円で5倍以上の開きがある。市場では「そもそも対等な統合はありえない。今回の協議の白紙化はホンダよりも歴史が長いという日産のプライドが邪魔をした」との声が上がる。(読売新聞)