日立市では一昨年の記録的大雨で39の河川が氾濫し、住宅520棟余が被害を受けた他、日立市役所も浸水被害を受けた。市によると、当時消防・防災・道路の担当部署などに次々と情報が寄せられたものの、市全体で情報を集約できず被害情報の把握に課題が残ったという。市が新たに導入した防災システムでは河川や道路などに設置した24台の監視カメラの映像をリアルタイムで確認できる他、市職員がスマホで撮影した写真・動画を地図に投稿でき、市の災害対策本部などで被害情報を把握しやすくしている。また避難所や避難者数など市が持つ情報に加え、交通・通信など民間事業者のライフライン情報も集約して災害の影響を確認できるとしている。