その日本市場で日立製作所の時価総額が昨日、終値で初めて節目の20兆円を超えた。2024年1月に10兆円クラブ入りしてから、約1年で2倍に拡大したカタチ。時価総額はトヨタ自動車、三菱UFJフィナンシャルグループ、ソニーグループに次ぐ4位。背景には構造改革を経て成長局面に入ったという市場からの前向きな評価がある。特にITとインフラを組み合わせたデジタル技術が成長の軸として期待されている。1月14日にはドイツとアメリカでの鉄道制御システムの刷新案件を受注したことも好感され株価上昇につながった。かつての日立は多角的な事業展開をしていたが10年以上の改革で強みのある事業に絞り込んだ。充電ビジネスの安定成長に加えデジタル技術を生かした新規事業の創出も評価されている。(日経電子版)