岩井コスモ証券・林卓郎は、きょうの東京市場について、「あすのエヌビディアの決算、月末月初の重要経済指標を控える中、閑散、小動き。出遅れが目立つ日本株は円高に対する抵抗力があるということで、見直し機運が広がる可能性もありそう。下値の堅さは確認したとみられるため、米国利下げ期待織り込み一巡のタイミング、本来の業績期待に乗ることもあるのでは」などとした。注目ポイントは、復活相場での物色動向を探る。林は、「大波乱相場からの回復が継続。しばらくはレンジ相場を前提に選別投資を重視したいところ。第1四半期決算を発表した東証プライム企業の決算状況別の株価は、通期予想を上方修正したグループが回復、下方修正組が最も冴えない結果になった、上方修正組を含め、急落前水準は回復できていない。業績重視の傾向はより強まっていくと考える。戻り相場には日本株の割安感も寄与。利下げ期待がおおむね織り込まれたとすると、日本の金利上昇や増配傾向に視線が戻って、本来日本株の強みであるバリュー重視の流れに戻り得る。足元の遅れを徐々に取り戻すことに期待」などと話した。