- 出演者
- 矢内雄一郎 池谷亨 片渕茜 平出真有
オープニング映像。
27日の株と為替の値動き・セクター別騰落率などを伝えた。
米国・サリバン大統領補佐官が中国・北京を訪問し、中国・王毅外相と会談。サリバン大統領補佐官は「対話を通じて米中の衝突を回避したい」と表明したのに対し、王毅外相は「安定した健全な関係の発展を推進したい」と強調。両者は28日以降も会談し、米中の対話の維持を改めて確認するほか、台湾や通商を巡る問題などを協議する見通し。両者は、去年11月以来となる米国・バイデン大統領と中国・習近平国家主席による会談の実現にむけ調整をおこなうものとみられる。
米国の民間調査機関・コンファレンスボードが発表した8月消費者信頼感指数は103.3と前月から1.4ポイント上昇。市場予想100.7も上回っている。現状指数134.4(↑1.3)、期待指数82.5(↑1.4)。そろって上昇。コンファレンスボードは「現在と将来の景気に対し前向きだが、労働市場への懸念は強まっている」と指摘。
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- コンファレンス・ボード消費者信頼感指数
米国6月S&Pケースシラー住宅価格指数(前年比):米国全体↑5.4%。伸びは、5月↑5.9%から減速。主要20都市↑6.5%。5月↑6.9%から伸びが減速。
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- S&Pケース・シラー住宅価格指数
米国の製薬大手・イーライリリーは、肥満症治療薬「ゼプバウンド」の強まる需要に対応するため、米国で瓶入りでも販売すると発表。すでにイーライリリーの直販サイトで、処方箋を持つ患者が購入可能で、従来のペン型注入器入りの肥満症治療薬と比べて製造時間が短くなり、半額以下で提供可能になった。
米国メタ・ザッカーバーグCEOは、2021年に「バイデン政権から新型コロナ関連のコンテンツを検閲するよう繰り返し圧力を受けた」と批判した。議会下院の司法委員会が公開したザッカーバーグCEOによる書簡で明らかになったもので、メタが「検閲に同意しないと政権は多大な不満を示した」と述べている。メタは当時、政権の意向に沿って対応を行ったとし「政府の圧力は間違っていた。明確な意思を示さなかったことを後悔している」と批判した。
ニューヨーク証券取引所から東海東京証券アメリカ・芝田達裕が解説。27日のニューヨーク株式市場について。S&P500。エヌビディアの決算やPCE(個人消費支出)待ちで動意に乏しく、限定的なレンジ内での動きに終始。エヌビディアの決算では、一部報道で明らかになった次世代半導体・ブラックウェルの量産遅延の原因と今後の見通しをエヌビディア・フアンCEOがどのように説明するか注目。元来エヌビディアの半導体は高水準の消費電力、発熱が特徴。ブラックウェルを搭載するサーバーは、モーターファンによる空気の冷却だけでは連続稼働が困難なため、液体で冷やす仕組みが導入される見込み。遅延は半導体コアを接続する箇所の設計上の欠陥をTSMCが指摘したためとみられていて、膨大な発熱と処理能力の追求との兼ね合いの限界点に達しつつあるのではとの懸念がくすぶっている。AI(人工知能)構築の学習プロセスに対応されているGPU(画像処理半導体)が、AIの本格導入時に要求される推論プロセスには不向きとの指摘もある。マイクロソフトやメタなどの大手ユーザーもシングルソースに依存したAI構築の脆弱性を再認識する中、フアンCEOの技術面に関するコメントに注目。
金利:米国10年国債、米国2年国債。商品:NY原油、NY金、CRB指数。ヨーロッパ株式:英国FTSE、ドイツDAX、フランスCAC。株式先物:シカゴ/日経先物、大阪/日経先物(夜間)、日経平均(前日終値)。
米国6月のS&Pケースシラー住宅価格指数は高水準だが、前月からは減速。BofA証券・山田修輔さんがスタジオで解説「住宅市場におけるインフレは徐々に落ち着いてきている。それでFRB(連邦準備制度理事会)の利下げ環境が整っている。今長期金利が下がってきているので、住宅ローン金利も下がってきているので市場が活性化されることもある。米国民主党大統領候補・ハリス副大統領が発表している経済政策の中で住宅政策がある。供給を増やしていく、初めて家を買う人への補助を出している。供給と需要のどっちの伸びの影響が強まるかはわからないが、それでインフレが戻ってくることがあれば織り込まれているような利下げは難しくなってくることもあるため注意」。
各国の為替の値動きを伝えた。
きょうの為替の注目ポイントについて、山田は、近年の構造的円売りの性質を考えると、簡単に巻き戻る円キャリートレードとは言えない、構造的円売りとは、ひとつは、日本企業による対外直接投資、もうひとつが個人投資家による海外投資のことを言う、近年かなり伸びてきているなどと話した。日本の体外保有資産の内訳を見ると、2007年12月には、債券が最も多かったが、2024年6月には、株・直接投資・債券が同じくらいの規模になっている。山田は、株や直接投資は、債券と違って、純粋に金利差の利ざやをとって投資しているわけではなく、金利が低下しても影響は受けない、一方で、個人投資家の海外株への投資は、分散化・長期投資がテーマになってきていて、簡単に巻き戻ってくるものではないなどと話した。
10年国債の値動きを伝えた。
世界の株価の値動きを伝えた。
岩井コスモ証券・林卓郎は、きょうの東京市場について、「あすのエヌビディアの決算、月末月初の重要経済指標を控える中、閑散、小動き。出遅れが目立つ日本株は円高に対する抵抗力があるということで、見直し機運が広がる可能性もありそう。下値の堅さは確認したとみられるため、米国利下げ期待織り込み一巡のタイミング、本来の業績期待に乗ることもあるのでは」などとした。注目ポイントは、復活相場での物色動向を探る。林は、「大波乱相場からの回復が継続。しばらくはレンジ相場を前提に選別投資を重視したいところ。第1四半期決算を発表した東証プライム企業の決算状況別の株価は、通期予想を上方修正したグループが回復、下方修正組が最も冴えない結果になった、上方修正組を含め、急落前水準は回復できていない。業績重視の傾向はより強まっていくと考える。戻り相場には日本株の割安感も寄与。利下げ期待がおおむね織り込まれたとすると、日本の金利上昇や増配傾向に視線が戻って、本来日本株の強みであるバリュー重視の流れに戻り得る。足元の遅れを徐々に取り戻すことに期待」などと話した。
自民党・麻生副総裁は麻生派の夏季研修会で講演し、来月行われる自民党総裁選挙で、みずからの派閥に所属する河野デジタル大臣を支持する考えを示した。麻生副総裁は「志公会で育ってきた河野太郎を同志としてしっかり応援していきたい」と述べた。そのうえで麻生副総裁は河野デジタル大臣に対し、麻生派以外の議員からも支援者を集める努力をするよう求めた。ただ「派閥として河野支持で縛り上げるつもりはない」として、他の候補者を支援することを容認する考えも示した。河野デジタル大臣は自民党議員へのあいさつ回りを行い、支持拡大を図っている。総裁選への立候補を表明している自民党・小林前経済安保担当大臣は東京・港区で講演し、自民党の政治資金問題について「国民の信頼がすぐに回復する軽い問題ではない」としたうえで、改正政治資金規正法の厳格な運用が必要だとの認識を示した。自民党・石破元幹事長は、政策発表のための記者会見の日程について他の候補の出馬表明の時期や台風10号の状況などを見て判断する考えを示した。
自民党・二階元幹事長ら超党派の日中友好議員連盟が、中国・北京を訪問している。中国軍機による領空侵犯など日中関係の緊張感が高まるなか、議員外交を通じて政府間の対話を促す狙い。あすまでの滞在中、中国・王毅外相と会談し、中国・習近平国家主席との会談も調整している。
自民党総裁選について矢嶋康次が解説。岸田政権は3年前に新しい資本主義化を掲げて出てきた。今起こっているここ数年の動きは政治不信でものすごく支持率が下がっているが、これだけ経済問題をかなり前に進めた首相は結構珍しい。支持率と株価は普通連動する形になっているが岸田政権は完全に乖離している結構珍しい時代。
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エヌビディアについて山田修輔が解説。普通1企業の決算は為替にあまり関係ないが、今年の米株の上昇がAI関連によってけん引されてきたというところがある。日本人の外国株への投資も米国ハイテク株が結構入っているのでより重要になってくる。
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