きょうの為替の注目ポイントについて、山田は、近年の構造的円売りの性質を考えると、簡単に巻き戻る円キャリートレードとは言えない、構造的円売りとは、ひとつは、日本企業による対外直接投資、もうひとつが個人投資家による海外投資のことを言う、近年かなり伸びてきているなどと話した。日本の体外保有資産の内訳を見ると、2007年12月には、債券が最も多かったが、2024年6月には、株・直接投資・債券が同じくらいの規模になっている。山田は、株や直接投資は、債券と違って、純粋に金利差の利ざやをとって投資しているわけではなく、金利が低下しても影響は受けない、一方で、個人投資家の海外株への投資は、分散化・長期投資がテーマになってきていて、簡単に巻き戻ってくるものではないなどと話した。