きょうの株の見通しについてピクテ・ジャパン・糸島孝俊が解説した。予想レンジは52500円~54000円。アメリカの半導体やテックはプラス、円高が止まれば大きく切り返す可能性がある。注目ポイントは「日本株・ROE改善でもPER低下の理由」。株価の変化はEPSの変化とPERの変化に分解できる。さらにEPSはBPS(1株あたりの純資産)の変化とROE(EPS/BPS)の変化に分解できる。つまり、株価の変化は資本(BPS)の蓄積分と収益性(ROE)の増加分と将来の業績の伸び(PER)の合計となる。TOPIXの60.8%はBPSの変化が占め、25.5%がROE変化分、13.7%がPERの変化分で説明される。本来予想ROEが上昇すれば実績PBRも上昇するが、日本の場合は予想ROEが上昇しても予想PERは低下しており、業績の伸びほど株価が上がっておらず過小評価されている。欧米型の増収増益によるビジネス拡大に対し、日本型は増配や自社株買いによるバランスシートの圧縮の動きとなり、ROEが改善してもPERが下落する形になっている。
