100年以上銅の鉱山開発に携わってきたJX金属が半導体事業に参入する。公開価格843円に対し、終値は874円という好調な滑り出しで時価総額は約8100億円と、東京メトロなどに次ぐ大型上々となっている。茨城・日立市の日鉱記念館では現在の約6億円で銅山を買い取り日立鉱山として当時は開発を進め、現エネオスHDであるJXHDの傘下に入ったものの、JX金属の林陽一社長は親会社・エネオスとはシナジーがなかったと言及。JX金属は半導体を作るためのスパッタリングターゲットという銅の原子をウエハーに貼り付けて集積回路を使う機材でシェアの6割を抱え、半導体・情報通信材料の営業利益が428億円と全体の4割を占めるなど半導体に強みを持つ形となった。これを受けてJX金属は半導体関連事業の営業利益を2040年には資源事業の4倍まで拡大したいという。林社長はエネオスは石油業界の雄といえるものの半導体材料とはずれてしまっていると言及し、祖業を一定程度残しつつも成長事業に注力する狙いがある。台湾TSMCにも納品を行う技術力で勝負に挑む。4月以降に2ナノメートル半導体の製造に挑戦するラピダスからも納入依頼が来ているという。林社長はトランプ政権の影響については、アメリカでもTSMCがアリゾナ州に新工場を建設しているのに合わせて新拠点を構えていると言及し、トランプ政権の対応次第で更に拡大することも検討しているという。
住所: 茨城県日立市宮田町3585
URL: https://www.nmm.jx-group.co.jp/museum/index
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