旧ソ連のジョージア議会は28日、外国から20%以上の資金提供を受けている団体を事実上の「スパイ」とみなして、登録を義務付ける法案を再可決した。大統領が拒否権を発動していたが、これを無効にした形で、法案は近く成立する見通しになった。ロシアでは同様の法律が言論統制に使われていることから、反対派は「ロシア法」などと批判していて、法案が再可決されると警備の警察官とにらみ合う場面もあった。デモ参加者は「“ロシア法”に、みなストレスを感じています。これはEUを目指す私たちの道ではないから」と話す。ジョージアでは与党を含め、国民の大多数がEU(ヨーロッパ連合)への加盟を望んできた。しかし、ロシアとの関係も重視する与党がEUなどの反対を押し切り法案を再可決したことで、EU加盟は見通せなくなった。