大統領選を制したトランプ次期大統領だが、これを受けてNYダウは2営業日連続で最高値を更新し、ビットコインも約1220万円を超える額まで高騰している。期待の高まるトランプ氏だが、ここまでにはかつて反トランプ派だったマルコ・ルビオ上院議員を国務長官に起用し、移民強硬派のスティーブン・ミラー氏の起用が有力と見られ、イーロン・マスク氏も起用が見込まれている。そして、注目されるのはスーザン・ワイルズ氏で、女性の大統領首席補佐官抜擢はこれが初となる。趣味はお菓子作りとバードウォッチングだといい、黒船来航で知られるペリー提督の親戚とされている。専門家の中林美恵子氏はワイルズ氏についてマスク氏とトランプ氏の橋渡しを行うなどしてきた。2人の出会いは2016年の大統領選のことで、フロリダ州で苦戦していたトランプ氏の戦略を提案するなどしてきた。今年のテレビ討論会ではトランプ氏が移民が犬などを食べていると言及して批判を受けた際にはワイルズ氏が強く睨みつけて制止したとの指摘もあるなど、釘を刺す事のできる人物という。一方でトランプ氏は第1次トランプ政権では首席補佐官を4年で4人交代させていたが、今回任務を行うに当たりワイルズ氏は大統領執務室への出入りの管理の強い権限を確約させたといい、トランプ氏が最後に話した人に左右される弱みを解決する狙いがあるという。