新日本紀行から46年、東京・早稲田を訪ねた。この春、キャンパスや学生街には3年ぶりにコロナ禍以前に近い学生生活が戻ってきた。サークル活動も再び熱を帯びている。早稲田伝統の演劇。現在、20超の劇団が切磋琢磨している。5月の公演に向けて稽古が始まった。演目はオリジナルのファンタジー。架空の島々が舞台の冒険物語。作・演出は2年生の小林創さん。初めての作品。書き上がった台本はまだ3分の1ほど。稽古の中で意見を出し合い舞台を作り上げていくのが今の学生劇団ならではの手法。大学周辺の学生街は現代的な若者の街に装いを変えている。学生に愛されてきた創業60年の食堂。店の造りもラーメンも昔のまま。早稲田の卒業生も通う。二代目店主・小林一浩さん。コロナ禍の間もおなじみさんに支えられ自慢の味をまもることができた。昭和の風情と値段の安さに今の学生たちも惹かれている。
早稲田演劇の拠点だった喫茶店の2階の芝居小屋。大学が建てた劇場に姿を変えていた。毎月のように学生劇団による公演が行われている。学生スタッフの関口真生さん。劇場の企画や運営に加わりながら舞台と観客の距離感を模索している。「何でもかんでも歴史って言ってそのまま残すんじゃなくて変えていくところは変えるっていう努力と覚悟も必要」と話した。映像文化論を研究する長谷正人さんは映画やテレビに詳しい人気の教授。学生として過ごした40年前から街の移り変わりを見てきた。「留学生と女子学生が増えて明るく華やかになった。昔の方が汚くてバンカラみたいなものが文化として残っていた。でもバンカラが全部よかったのかって言うと古臭い日本みたいな面倒くささもあったので変化したってことは全然悪いことじゃなくて健康的なことだなと思います。今は僕らの頃より大人びてるっていうか、ある種、人間としての完成度は高い。学生たちは世の中の価値観とかにとらわれず、コレすごいぞっていうものに出会ってちゃんとショックを受けてどうしようって考えて自分が変化していくっていうことを大事にしてほしいなと思います」と話した。夜の学生街に弾んだ声が帰ってきた。夢を語り合う劇団員たち。
早稲田演劇の拠点だった喫茶店の2階の芝居小屋。大学が建てた劇場に姿を変えていた。毎月のように学生劇団による公演が行われている。学生スタッフの関口真生さん。劇場の企画や運営に加わりながら舞台と観客の距離感を模索している。「何でもかんでも歴史って言ってそのまま残すんじゃなくて変えていくところは変えるっていう努力と覚悟も必要」と話した。映像文化論を研究する長谷正人さんは映画やテレビに詳しい人気の教授。学生として過ごした40年前から街の移り変わりを見てきた。「留学生と女子学生が増えて明るく華やかになった。昔の方が汚くてバンカラみたいなものが文化として残っていた。でもバンカラが全部よかったのかって言うと古臭い日本みたいな面倒くささもあったので変化したってことは全然悪いことじゃなくて健康的なことだなと思います。今は僕らの頃より大人びてるっていうか、ある種、人間としての完成度は高い。学生たちは世の中の価値観とかにとらわれず、コレすごいぞっていうものに出会ってちゃんとショックを受けてどうしようって考えて自分が変化していくっていうことを大事にしてほしいなと思います」と話した。夜の学生街に弾んだ声が帰ってきた。夢を語り合う劇団員たち。
