千葉県では外来生物“ジャンボタニシ”による稲の被害が拡大している。40年ほど前に台湾から食用として輸入され、各地で定着して繁殖した。コメ農家・伊藤亨兆の田んぼでは20ha中1haで稲が食べられる被害があった。被害は数年前から一気に拡大したという。千葉県農林総合研究センター病害虫防除課・矢内浩二課長は「ジャンボタニシは気温がマイナス3度になると死ぬ確率が高い。しかし暖冬が続いており越冬してしまうものが増えている。対策がしっかり成されなければ被害はさらに拡大する可能性はある」と話す。旭市のコメ農家・津田計の田んぼでは水位を低くしてジャンボタニシの活動量を減らすことで苗を食べられる被害を防いでいる。センサーはスマートフォンで確認でき、農作業の省力化を実現しつつジャンボタニシの被害も大きく減少させているという。