明治大学の飯田教授は「7月31日、植田総裁は『これからも利上げを継続』と話しましたが、不要不急だったのではないかと思います。6月の金融政策決定会合で、国内消費が弱含みであることを財務省からの慎重意見で示されていて、アメリカの景況感の不透明さが増す中、利上げを急いだことがマーケットに変化があったと思います。また、大きな点としては、総裁会見で引き続き金利を上げていくという点で、これがマーケットが予想していた以上にタカ派的発言だったと受け止められ、大きな混乱を起こしました。今日の内田副総裁の会見は、この部分に対する火消しに回った印象です。ただ、あくまで金融市場が安定するまでは利上げをしないとのことなので、実際にインフレや雇用などといった部分が金融政策にどう関連するのか不透明です。私は、物価上昇率が鈍ってきている中での利上げは必要はないと思いますね」などと話した。