「人が手をつなぐのは痛みと不安が弱まるから」について、明治大学の堀田秀吾教授が解説。2020年、アメリカのスタンフォード大学などが仲の良いカップル・夫婦51組を対象に、脚に熱の刺激を与え、手をつないだ状態とつながない状態とでは痛みに違いが出るかを検証したところ、なんと手をつないだ場合では痛みと不快感が減少したという結果が。さらに、この実験では手をつないだときに痛みが少なかった人ほど前頭前野が活発になることが分かった。脳は同時に複数の刺激を受けると「触る」「痛み」「冷たい」「かゆみ」の情報を優先して処理を行う。そのため、手をつなぐ(触る)ことは痛みよりも優先され、痛みが和らぐという。痛みの減少具合は、2人の絆の深さや親密さと大きく関連することも分かっている。中でも、共感力が強い女性の方が痛みを和らげる効果がでやすいとされる。番組では濱口優・南明奈夫妻で実験。結果、論文どおりとなった。