ニューヨーク証券取引所から明治安田アメリカ・長谷川悠貴さんが解説。8日の株式相場について。新規失業保険申請者数が市場予想を下回ったことで、景気減速への過度な懸念がやわらいだ。ナスダックは3%近く上昇。アメリカ・ディズニーの4−6月期会社全体売上高は3.7%増と市場予想上回る内容だったが、テーマパーク事業は前年比+2.3%と市場予想下回った。テーマパーク関連事業は、ディズニーの営業利益の50%以上を占める事業。今後数四半期に渡って需要が抑えられるとコメントされたことから、市場では成長への懸念が深まった。株価はここ数カ月間、下落が続いている。今後はストリーミング事業が新たな成長エンジンとして本格始動するとみている。今回の決算では、ディズニープラス単独会員数が+70万人と増加が続いている。ディズニーは決算前日の6日には、動画配信サービスの値上げを発表している。また、セット契約やパスワード共有の取締り、ニュースや未就学児向けコンテンツの追加で加入者増加を計画していて、収益増加が期待される。ディズニーも決算会見でストリーミングサービス事業の利益拡大に対して楽観的な見通しを維持していて、引き続き注目材料になる。