今日、都内のオフィスで打ち合わせしていたのは入社4年目の木津明里は、明治安田生命の総務部で働いている。最近、始めたという趣味がゴルフ。モチベーションアップの訳は、明治安田生命では今年の春闘に向けて、国内の4万人あまりの社員を対象に、平均で5%の賃上げを実施する方針を固めている。中でも入社5年以内の若手内勤職員については、平均で8%以上の賃上げに。背景にあるのが若手の人材確保。今や学生優位の超売手市場。「初任給30万円時代」がやってくる一方で、今この賃上げに世代間で格差が生じている。過去5年間の賃金の増加率のグラフでは、20代の若手では10%を上回る上昇に対し、40代〜50代前半にかけては減少するケースも。実はこの賃金の世代間ギャップが、ある歪みを生んでいるという。中でも格差が広がっているのが2000年前後に就職活動に苦労したいわゆる氷河期世代。年齢の近い若手社員からは「去年入った新卒の子と、今年入る子というだけで3万、4万違う」という声も。そのため今後、後輩を連れた食事では「逆に奢ってもらいたい」とも。今後、企業にはどんなことが求められているのか。