キノコの栽培には高い湿度を保たなければならない。創業50年の会社はその為の超音波を使った加湿器の製造を得意としてきた。しかし、厳しい経営環境が続いていた。そこで、この会社では加湿器の生産技術をキノコ以外で活用出来ないか模索し始めた。11年前に長野高専の学生から『霧を使ったすくrk－ンを造りたい』等という内容のメールが届いた。これが転機となった。この会社の坂本代表取締役は学生達と試行錯誤を重ねスクリーンの開発に挑んだ。その後、学校の文化祭でお披露目に成功した。改良を重ね、製品化した。特許も取得している。他にも家畜の感染症対策等の分野でも噴霧器の技術を活かしている。さらに、マッシュルームレザーが世界で注目されている。環境に優しい革製品として海外の一流ブランドも販売に乗り出している。長野県は国内のマッシュルームレザーの原料生産の拠点となっている。錦糸の繊維は丈夫で強度は高い。マッシュルームレザーは革製品のメーカーへの納品が始まっているという。