「星野リゾート」が6つ目のホテルブランドとして新たに立ち上げる「山岳観光」をテーマにした「ルーシー」。その第1弾の施設ができるのが「尾瀬国立公園」。一般的な山小屋は個室がなく入浴施設も整っていない場合があるが、ルーシーはプライベートな寝室やシャワー施設など山岳観光の初心者にも配慮した宿泊環境を整えた。価格は「ドミトリー」の利用で1万3200円~。今年9月の開業予定だ。日本の国立公園は35か所。この自然環境をいかして観光客を誘致できればオーバーツーリズムの解消にもつながるという。星野リゾートでは国立公園に着目し、環境コンテンツの開発を強化。すでに上信越高原国立公園で自然観光スポット「谷川岳ヨッホ」を運営している。のぼること15分、広がるのは一面が雪山に囲まれた「360度天空公園」だ。さらにのぼると標高約2000mの山々が連なる谷川連峰が一望できる。景色だけでなく自然を肌で感じられるサイクリングや展望テストランではヨーロッパの山岳料理をアレンジしたグルメなども楽しめる。登山客以外も楽しめるコンテンツを拡充したことで年間20万人の観光客のうち8割が登山をしない人だという。現在は日帰りの観光施設だが今後は宿泊もできるように整備する方針だ。