2025年7月25日放送 22:00 - 22:54 テレビ東京

ガイアの夜明け
【沖縄に新市場をつくる!〜密着3年・ジャングリア〜】

出演者
長谷川博己 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

沖縄に新市場をつくる!
沖縄北部に新テーマパーク ジャングル・恐竜・装甲車…

沖縄本島北部にある人口9000人ほどの今帰仁村。そこに今月開業した、話題のテーマパーク「ジャングリア沖縄」。約60ヘクタールの敷地に、「自然」と「興奮」をテーマにした22のアトラクションが待ち受けている。一番の目玉は装甲車でジャングルを進み様々な恐竜と出会う「ダイナソー サファリ」。そのクライマックスが、肉食恐竜Tレックスから逃げ回る興奮体験。総事業費約700億円の巨大テーマパーク、かつてこの場所はゴルフ場だった。仕掛けたのはかつてUSJをV字回復させたことで知られる、森岡毅さん。その後マーケティング集団「刀」を設立した。コロナ禍には西武園ゆうえんちのリニューアルを支援、昭和の世界観が話題になった。一方去年は、自ら東京・お台場に世界初の没入体験型テーマパークを開業した。しかし、客層の読み違いもあり1年で業態を転換することに。その結果、最終赤字になった。そんな刀が今回、沖縄の企業とタッグを組んで負けられない戦いに挑む。那覇などの南部に比べ、観光地が少ない北部にかつてない施設を作り新たな経済圏を生み出そうという。地元も大きな期待を寄せている。

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”やんばるの力”で街を元気に!

沖縄本島北部に広がる大森林「やんばるの森」、一部は世界自然遺産に登録されている。多くの固有種が息づくこの森に、ウェットスーツを着た一団がいた。手つかずの大自然を体感するアクティブな観光ツアー、道中に待ち受けるのは天然のフィールドアスレチック。知る人ぞ知る沖縄の秘境を満喫出来ると人気を集めている。そんなやんばるの自然を身近に体感してほしいと作られたのが、ジャングリア沖縄だった。初年度の経済効果は約6500億円に上るとされる巨大テーマパークの誕生、地元にとっても大きなチャンス。ジャングリアに隣接する名護市は北部の中核都市だが、本土復帰を記念し1975年に開かれた海洋博覧会は舞台となったのが北部エリアだった。その跡地を利用した施設が「沖縄美ら海水族館」、那覇から車で2時間かかるが年間300万人ほどが訪れる沖縄を代表する観光スポット。他に目ぼしい観光地がほとんどないため、多くの人はそのまま那覇方面に戻ってしまう。名護から北を訪れる観光客の内、宿泊する人は3割に満たないというデータもある。ジャングリア沖縄を運営するのは「ジャパンエンターテイメント」、森岡さん率いる刀が立ち上げた会社。従業員は地元の人を中心に1300人、地域の雇用の受け皿にもなりたいと森岡さんは考えている。

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若者の決断…故郷への思い

1期生として13人の新卒を採用、その中に唯一地元・今帰仁村出身の人がいる。上間来夢さん、今帰仁村で生まれ中学まで過ごし、高校は航空業界を志し県外の学校へ。卒業後はアメリカに留学したが、地元にジャングリアが出来ると聞き戻ってきたという。5月1日初めて担当エリアに入った上間さん、研修が始まる。子供向けのアトラクション「ファインディング ダイナソーズ」、迷子になった赤ちゃん恐竜を探すアトラクション。1組8人のグループを案内し、ゴールに導くのが役目。お客さんを楽しませるだけでなく、厳しい時間管理も求められる。仕事終わり、上間さんがやってきたのは今帰仁村のコミュニティセンター。毎週ここにみんなで集まるという。沖縄の伝統芸能「エイサー」の団体に所属している上間さん、5歳の時から始め今ではチームの指導役を務めている。一度沖縄を離れたことで故郷への思いがかえって強くなったという。

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住民の不安…解消に秘策は?

開業に向け絶対に必要なのが地域の理解。今年3月ジャングリアに隣接する集落の1つ名護市中山区にやってきたのは、ジャパンエンターテイメントの副社長・佐藤大介さん。地域住民の中で日に日に不満が溜まっていた、不満のタネは交通渋滞の懸念。那覇方面から来る場合、ルートが限られているのが原因だった。片側一車線の県道84号線、県に頼んで道路の拡張にも取り組んでいるが普段から通勤時には渋滞ができている。開業からしばらくは1日の入場者数を制限するものの、不安は拭えない。佐藤さんは、三井物産や星野リゾートを経て刀に入社した。豊富な経験を買われ地域と向き合う責任者を任された。

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沖縄本島南部の糸満市、佐藤さんは専用バスを走らせる手筈を進めていた。那覇空港から1日12往復、周辺のホテルなどからも直通バスを運航する計画。続いて向かったのは、ジャングリアから車で5分ほどの場所にある、湧川区の建設会社。開いている敷地を駐車場にしてもらい、バスでピストン輸送したいと考えていた。ジャングリアの駐車場よりも安くし、こちらに車を誘導して渋滞を緩和する狙い。実現するためには相手にもメリットを感じてもらわなければならないが、この日の打ち合わせで受けてもらえることになった。さらに佐藤さんには渋滞解消の切り札があった。

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住民の不安…信頼は得られるのか?

新たな経済圏を生み出すために誕生した「ジャングリア沖縄」。車で20分ほどの場所にある本部港、5月下旬渋滞問題の解消に奔走する佐藤さんがやってきたのは「北部港運」という会社。フェリーを使った物流事業が柱だが、今回新たに観光事業にも参入したという。那覇からフェリーで来てもらいバスで輸送しようという、本部は那覇と鹿児島を結ぶ航路の寄港地となっているため1日1往復で所要時間は2時間弱。佐藤さんがフェリーを見せてもらい、快適に過ごせるかどうかを確認する。現在、那覇と本部間を利用する人はほとんどいないが、知ってもらえれば利用したい人はいるはず。帰りは本部を夕方5時発、天気が良ければサンセットクルーズも楽しめる。

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7月12日本部港、午前9時那覇からのフェリーがやってきた。バスとの連携テスト、フェリーはジャングリアへの足になるのかモニターツアーを仕掛けたのだった。渋滞解消に向けた仕組みはうまくいくのか。

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ジャングリア沖縄本部港那覇(沖縄)

そんな中、さらなる問題が浮かび上がっていた。ジャングリアに隣接する名護市の中山区、ゴーヤの栽培が盛んな小さな集落で異変が起きていた。すぐ脇を流れる川から農業用水を組み上げている農家、長年変わらなかった水量が目に見えて減ったという。コーヒー農園を営む男性が案内してくれたのは水源からほど近い場所、去年の夏より15cmほど水位が下がったという。ジャングリアとの関連性は不明だが、区長の川野さんは気になることがあった。ジャングリア側が計画段階から毎年作成している周辺環境への影響をまとめたものの最新号によると、1日に合わせて1500トンほどの地下水を組み上げる計画が記されていた。150mの井戸を5つ掘っていた、ジャングリア側には水量減少との関連性を調べてほしいと何度か依頼したという。

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開業まで1か月に迫った6月16日、佐藤さんが名護市全55の地域の区長をジャングリアに招待した。その中に中山区の川野区長の姿もあった。早速案内されたのはパーク内が一望できる展望デッキ、続いて案内されたのは敷地内に作られた温浴施設。この温泉は、地下1600mから汲み上げるため水量減少との関わりは考えにくいというが、川野区長は気が気ではない。それから10日あまりで事態が動く、ジャパンエンターテイメントの主導で水量調査が行われることになった。4か所の水源地で調査し水量や水流などを計測していき、今後も記録を続けていくことが決まったという。

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故郷の未来…夫婦の夢かなえる!

ジャングリアの西側に位置する本部町、ここにジャングリアの開業を追い風にしようとする人がいる。アセロラの生産・加工販売を手がける並里康次郎さんは、観光客向けに新たな店舗を造っていた。以前はコンビニがあったこの場所にした理由は、ジャングリア開業で往来が増えそうな県道沿いだからだという。これまでは通りの裏手でひっそり営業を続けてきた、名物は「アセローラフローズン」。満を持しての新店オープン、誰よりも張り切るのは会社の創業者で並里社長の母・哲子さん。この日は新しい店舗で出す新商品の開発に取り組んでいた。哲子さんはブラジル生まれの日系2世、琉球大学農学部で夫・康文さんと出会い結婚して会社を立ち上げた。重労働のわりに収入が低いサトウキビ、それに比べアセロラは春から秋にかけて何度も実をつけるなど効率の良い農産物。その可能性を説いて周り協力農家を増やしていった。しかし、志しを共にしてきた夫は16年前、道半ばで他界。哲子さんも去年、脳卒中で倒れ体が不自由になってしまった。沖縄産のアセロラを1人でも多くの人に知ってもらいたい、その千載一遇のチャンスが訪れた。7月19日、新しい店が完成したと聞き哲子さんがやってきた。

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夫婦の夢…涙のアセロラ物語

7月19日、ジャングリア沖縄の開業に合わせ県道沿いにアセロラの店をオープンする並里哲子さん。店名には地域の名前を大々的に掲げた、以前の店に比べ5倍の広さ。ドリンクやデザートが楽しめるスペースに加え、お土産用の商品も充実させた。マスコットキャラクターは哲子さんがモデルになっている。息子たちからのサプライズ、これまで歩んできた会社の歴史を紹介するパネル。それは夫・康文さんとの思い出の歴史でもあった。哲子さん、感動のあまり思わず泣き出してしまった。開店するとお客さんも続々とやってきて、すぐさま店内は満席になった。沖縄産のアセロラを日本中の人に知ってもらいたい、夫婦で語り合った夢が花開こうとしている。

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いざ開業へ…”刀流”で挑む!

7月中旬ジャングリア沖縄、開業直前の視察にやってきたのは仕掛け人である刀の森岡毅さん。とっておきのアトラクションが開発の大詰めを迎えていた。バンジージャンプのように落ちた後、ジップラインのように横移動するアトラクション。隣には普通のジップラインも、1つの設備で2つのアトラクション。投資を抑えつつ新たな武器を生み出すのが”刀流”。そして故郷に戻ってきた新入社員の上間来夢さん、いよいよ初めての接客。

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沖縄に新市場をつくる!

今帰仁村に今月開業した「ジャングリア沖縄」、7月中旬県内の人を中心としたプレオープンが行われた。地元出身の新入社員・上間さん、初めての接客に臨む。迷子の赤ちゃん恐竜を探し出すアトラクション、ジャングリアの世界観に上手に引き込んでいた。沖縄北部に新たな市場は作れるのか、目が離せない。

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