春闘集中回答日のきのう、自動車や電機メーカーの労働組合が加盟する金属労協では企業側からの賃上げ回答額が順次書き込まれた。トヨタ自動車は5年連続の満額回答で日立製作所も月1万7000円の要求に対し満額回答となった。去年は満額や要求を上回る回答が相次いだのに対し、ことしは要求を下回る回答も出てきているがそれでも要求の7から8割という高水準な金額での回答が多く、賃上げの機運はことしも続くと見られる。一方、中小企業は大企業より賃上げの余力がないため福利厚生などで従業員の支出を減らし、実質的な手取りを増やす第3の賃上げの動きが広がっている。中小企業でも工夫することで賃上げを実現しようとする機運が高まってきている。