取材班は埼玉県春日部市にある住宅街の一角を訪れた。あるグループが空き家を見ていた。この時、空き家の物件ツアーが行われた。格安で家を手に入れリフォームし貸し出す空き家投資が人気だという。このツアーに参加し400万円で空き家を購入した東後哲郎さんは「広い家なのでファミリー層の賃貸向けにしようと思う。」等とコメントした。当時、玄関等に荷物やゴミが散乱していたが、リフォームして綺麗にした。新しい3LDKの一軒家に生まれ変わった。賃料は月8万円前後を考えているのだという。所有する空き家を活用する為のサービスもある。江波戸岳彦さんは神奈川県茅ヶ崎市で空き家を所有している。江波戸さんは「父が急死した為、実家が空き家になった。」等とコメントした。相続した家の至る所が老朽化していた。資金難に直面したという。天井からの雨漏りが酷かったのだという。しかし、リビング等と一緒にリノベーションした。リノベーション費用は0円だったという。アキサポがリノベーション費用を全額負担する代わりにリノベーションした家を賃貸物件として活用し、家賃収入の一部を利用者に還元する仕組みだという。江波戸さんは現在、このサービスを使ってシェアハウスとして家を貸し出している。
空き家の有効活用は賃貸だけではない。清水雄一郎さんはタクシー会社で役員を務めている。埼玉県桶川市にある空き家だった木造住宅を70万円で購入した。屋根には穴があったが問題ないという。清水さんの空き家活用術を見せてもらった。家の中には棚が並んでいた。空き家を使ってキクラゲを栽培しているのだという。室内をリフォームし、約3000株のキクラゲを育てている。防水対策を徹底しているのだという。また、スプリンクラーも設置している。約270万円でキクラゲ栽培ハウスを完成させた。空き家には電気・ガス・水道等の設備が整っていて断熱効果も高い為、栽培ハウスに適しているそうだ。初期費用は通常の4分の1にまで抑えられたという。会社の危機を救う為、キクラゲの栽培に目をつけたのだという。売り上げは月に150万円なのだという。