東京電力福島第一原発には溶け落ちた核燃料=燃料デブリが、約880tあるとされていて、早ければ今年8月から試験的な取り出しを始める予定。今日は福島県内で国の専門機関による初めての説明会が開かれ、地元の住民ら約20人が参加。説明会では検討が進められている空気中で作業する気中工法と充填剤で固めて掘削する方法を組み合わせた案などが説明された。一方、質疑応答では参加者から厳しい意見が聞かれた。原子力損害賠償原子炉等支援機構・更田豊志上席技監は「技術者同士で話をしているとこういった会話にはならない。ああいった声が聞けたことは非常に良かったと思う」と述べた。説明会は今後、原発事故の被災自治体などで行われる。