きょう行われた今季最終戦。その試合前にカートに乗って球場入りした大谷選手の右肘は大きなギプスで固定されていた。試合中はベンチでチームメイトと笑顔で話すなどリラックスした様子で試合を見守っていた。きょうの試合でア・リーグの全日程が終了し、44本のホームランで1位の大谷選手が日本人初のホームラン王に輝いた。メジャー6年目で自身初のタイトル獲得。日本人選手の打撃タイトル獲得はマリナーズなどで活躍したイチローさん以来19年ぶり。今季のホームランは開幕3試合目のアスレチックス戦から始まった。花巻東の先輩・菊池雄星投手から放ったホームランではエンゼルスのセレブレーションの初兜をお披露目。6月に入ると大谷選手のバットの勢いは加速。球団最多となる月間15本のアーチを放った。続く7月には球史に残る伝説の一日が訪れる。タブルヘッダーの第1試合でメジャー初の完封勝利を達成すると、そこから約45分後に始まった2試合目で37号ホームラン。さらに2打席連続のホームランで独走状態へ。9月はノーアーチに終わり、ラスト25試合は欠場しながらも2位に5本差をつけた。初のホームラン王獲得を受けて球団を通じて「MLBでこれまで活躍された偉大な日本人選手たちのことを考えると大変恐縮であり光栄なことです」とコメント。大谷選手のホームラン王獲得に日本人メジャーリーガーからも祝福の声が。レッドソックス・吉田正尚選手は「野球に対して真摯に取り組んでいる結果だと思う」と祝福。カブス・鈴木誠也選手は「日本人でもああいうところまでいけるんだと翔平が示してくれたと思うのでより目標を高く戦っていきたい」と話した。もちろんファンも大盛り上がりだった。今季のオフにはFAとなる大谷選手。来季はどのチームでどんなSHOWTIMEを見せるのか。