衆議院選挙に合わせて最高裁判所の裁判官の国民審査が告示され、今回は6人の裁判官が対象になる。国民審査は最高裁判所の裁判官を信任するかどうか国民が審査する制度で憲法で規定されている。今回、国民審査の対象となる裁判官(今崎幸彦、尾島明、宮川美津子、石兼公博、平木正洋、中村慎)。今回は前回2021年の衆議院選挙の後に任命された6人が対象で15年ぶりに長官も含まれる。また今回から海外に住んでいる人向けの在外投票や船の上での洋上投票が可能になった。投票は衆議院選挙とともに今月27日に行われ、あすからは期日前投票も始まる。投票所で配られる国民審査の投票用紙の裁判官の氏名の欄に「×」を書き込むと信任しなかったことになり、何も書かなければ信任したことになる。「○」など「×」以外のものを書くと投票そのものが無効になる。有効投票の過半数が「×」だった裁判官は罷免されるが、これまで25回の国民審査で罷免された裁判官は1人もいない。投票結果は衆議院選挙の結果とともに公表される。