今月30日から国連の気候変動対策の会議がドバイで始まる。気候変動対策として注目されているのが、自然を回復させることで二酸化炭素を吸収してもらう考え方で、その鍵を握っているのは国立公園だという。今回は、環境特別広報大使を務める柴咲コウさんが夏に阿蘇くじゅう国立公園を訪ねた。阿蘇五岳の中岳の火口からは噴煙が上がっており、国立公園の中で4万人以上が暮らしている阿蘇カルデラ、阿蘇のシンボル・草千里に向かった。毎年2月に野焼きをして夏に一面の緑が広がる草原は気候変動を食い止め、生物多様性を守る役割を果たしている。阿蘇の草原では600種類以上の植物が見られ、鳥やチョウなどの楽園でもあり、人が関わることで草原が守り続けられている。野焼きは一見地球温暖化に悪そうだが、続けることで土の中に炭素を蓄えていて、排出する量を上回っているという。阿蘇地域の全世帯が排出する二酸化炭素の量の1.7倍を草原が吸収している。また、水を蓄える力にも優れていて湧水が1500か所以上もあるという。
阿蘇の人たちが大事にしている御田祭は1000年以上も受け継がれている。また、阿蘇では草原の保全に繋がるユニークな取り組みが行われていて、電動アシストが付いた自転車のE-BIKEを利用して草原を観光客に体験してもらうものだ。その際にE-BIKEのレンタル料などとは別に阿蘇の草原の保全料を1人あたり1000円払ってもらっている。E-BIKEは道の駅阿蘇のサイクルステーションをはじめ、阿蘇の各地で専門の資格を持つガイドが案内し、初心者でも楽しめる。来年、設立から90周年を迎える阿蘇くじゅう国立公園では範囲の拡大などが検討されている。世界では失われてきた自然などを2030年までに回復軌道に乗せるネイチャーポジティブに注目が集まっていて、2030年までに陸と海の保全区域を30%以上に増やす30by30が目標だが、その実現の鍵が国立公園だ。
阿蘇の人たちが大事にしている御田祭は1000年以上も受け継がれている。また、阿蘇では草原の保全に繋がるユニークな取り組みが行われていて、電動アシストが付いた自転車のE-BIKEを利用して草原を観光客に体験してもらうものだ。その際にE-BIKEのレンタル料などとは別に阿蘇の草原の保全料を1人あたり1000円払ってもらっている。E-BIKEは道の駅阿蘇のサイクルステーションをはじめ、阿蘇の各地で専門の資格を持つガイドが案内し、初心者でも楽しめる。来年、設立から90周年を迎える阿蘇くじゅう国立公園では範囲の拡大などが検討されている。世界では失われてきた自然などを2030年までに回復軌道に乗せるネイチャーポジティブに注目が集まっていて、2030年までに陸と海の保全区域を30%以上に増やす30by30が目標だが、その実現の鍵が国立公園だ。
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