キユーピーの「たまご白書2024」によると、10個入りの卵に支払える金額は300円までという人が61.3％にのぼった。ウェンディーズ・ファーストキッチンでは、「月見もっちバーガー」を販売。揚げ餅をてりやきソースと絡めて、卵と一緒に挟んでいる。名代宇奈ととでは、うな丼の上に半熟卵が乗った月見うな丼を販売している。卵が好きという人は、86.1％にのぼった。日本人の卵の消費量は、年間1人あたり320個で、世界トップクラス。月見商戦の活況の背景には、卵が物価高でも価格の優等生であり、和洋中に使えることや、食欲の秋というイメージがあるという。日本人は、国旗や盆踊りなど、丸いものを好む傾向にあることも、卵需要の高さに関係があるとみられる。キユーピーの高宮社長は、盛り付けや色彩で食を楽しむ日本人の感性が、鮮やかな色合を持つ卵メニューの豊富さを作り上げたなどとしている。タマゴのソムリエ「タマリエ検定」がある。卵についての知識を正しく理解した人に与える称号で、五つ星は、日本に15人しかいない。五つ星を取得したキユーピーの木原氏は、仕事内容や給料に変わりはないが、テレビ取材を受けられるのが嬉しいという。にわとりは、1個の卵を作るのに24～25時間かかるため、1日に産む卵は1個。卵を産むのは朝で、明るくなってから2～6時間後に集中する。