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「服部エンジニア」 のテレビ露出情報

全国各地にある戦没者の慰霊碑は、自治体や遺族などによって建てられており、5年前の国の調査では全国に16,000以上あることがわかっている。大阪・堺市の高さ60mの平和塔は、空襲などで犠牲になった約8,300人の市民が祀られている。昭和46年に、市が1億円をかけ建設し、このうち約3000万円を市民が寄付した。しかし、終戦から78年が経ち、現在の市民にとっては関心が薄れてきているという。高倉正達さん(78)の父も平和塔に祀られている。陸軍パイロットだった父・修さんは、正達さんが生まれる約1か月前に、フィリピンで戦死した。父を知らずに育った正達さんにとって、平和塔は父親を感じることができるかけがえのない場所で、今も毎月訪れ手を合わせているという。遺族の高齢化に伴い遺族会が解散し、現在は正達さん含む7人のみで清掃を行なっている。平和塔は老朽化の問題にも直面しており、誰がどこで亡くなったかなどを記録した史料の蓋も、長い年月の腐食で開かなくなり、確認できなくなっているという。今後、市は大規模な修繕や建て替えには多額な費用がかかることもあり、今のところ具体的な計画がないという。こうした中、静岡市では、昭和34年に建てられた慰霊碑を老朽化で解体し、データとして保存しているという。ドローンを使い周辺を計測し、三次元データとして慰霊碑を記録している。今後はインターネット上でデータを公開し、VR見学なども検討している。国の調査では、全国で780の慰霊碑が、ヒビが入っていたり倒壊の恐れがある状態だという。専門家は、慰霊碑は地域と戦争の関わりを伝える貴重な記録とした上で、地域ごとに対処を考えることの重要性を指摘している。

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