スタジオにはマンスールさんが撮影した写真が飾られていた。イスラエルとハマスの戦闘が一時休止した時期に空爆で崩れた建物の中で遊ぶ子どもたちの写真や空爆が再び始まるのに備えて各地で残った野菜や果物を集めて分け合う様子をおさめた写真を紹介。15年にわたりマンスールさんを支援し続けた桑山さんは「マンスールの写真は戦争の報告ではなく、人の生きる力に焦点が当たっている。どんなに厳しい戦争の中でも人は必死に生きている。そして小さな喜びを見出したら笑う。この子たちを苦しめる戦争はやめようよという気持ちが彼の写真には込められている」と伝えた。中室先生は「写真をみるとマンスールさんのお人柄を感じられるようなところがあると思う。写真が長く人々の心にとどまり続けてほしい」などと語った。柳澤さんは「ガザの取材はマンスールさんの写真とは真逆の様子を取材してきた。子どもたちにスケッチブックを渡すとどの子もイスラエル軍に攻撃されている絵を描いていた。それがガザの厳しい現実を象徴する形で伝えてきた。笑顔の中である意味真実があるとはなかなか目が向かなかった」などと話した。ガザは人やモノの往来が厳しく規制されていてマンスールさんは一度もガザをでることなく、28歳の生涯を終えた。
