早稲田大学の中林教授は「大統領を拘束するということはその国の統治の形態を変えてしまうことにもなってしまう。まるで映画のような動き。周りの国々にとってもアメリカを怒らせると怖いと感じさせた。」、「市民の声の中には相当独裁的な政治に苦しめられた人もいて、かなりの数が国内から逃亡している。アメリカへの不法移民もベネズエラからが最も多いのではないかと言われている。これだけ国民が苦しんでいるのは確か。それに加えてインフレなどで経済的に苦しんでいるのもある。ただ同時にマドゥロ派の人たちもいる。彼がこれだけ強権的にやっていたから大きな国がおさまっていたが、アンカー役がいなくなったら両方の派閥がぶつかりあうことになると内戦になるという心配もある。」などと話した。ベネズエラはカリブ海、大西洋に面している。首都はカラカス、隣はコロンビア。原油埋蔵量は世界トップクラスとも言われ、1999年に反米左派のチャベス政権が誕生。豊富な資源があるにも関わらず原油価格低下や現在のマドゥロ政権経済失政など複数要因が重なり一時は年率13万%というハイパーインフレが発生した。こうしたこともあり現在国民の8割が貧困状態にあるのではないかと伝えられている。現在のベネズエラの人口は2667万人だが、流出人口は789万人で人口の約4分の1が海外へ行ってしまった。現在のトップは今回拘束されたマドゥロ大統領。大統領は63歳、首都・カラカス生まれ。もともとは労働者階級の出身でバス運転手などを経て政界入りした。政治の「師」は徹底した反米主義を掲げたチャベス前大統領。当時マドゥロさんは外相をつとめていた。チャベス前大統領は徹底した反米主義で知られている。2013年、この前大統領を引き継ぐかたちで大統領になった。中林さんはアメリカとの関係について「両国は長い敵対関係。トランプは嫌いな政権が“裏庭”ともいえる中南米で中ロと接近しているのも気に食わなかった」とみている。
