チケットは入手困難と言われている自衛隊音楽まつり。そのトリを飾るのは150人の自衛官による和太鼓「自衛太鼓」。自衛官ならではの統制美と音色の舞台裏を取材。今月15日、日本武道館で開催された「令和6年度自衛隊音楽まつり 音〜そこにある共鳴〜」。本番約1か月前、朝霞駐屯地には太鼓の音が響いていた。約50年前に結成された朝霞振武太鼓チーム。今年は14人が選抜された。その中の1人が梶谷晏人3等陸曹。重機等を扱う第1施設大隊に所属。和太鼓の虜になったのは自衛官になってからだった。この日からは全体練習。北海道~鹿児島の全国11駐屯地約150人が集結。初の音合わせ。リーダーは石中大樹陸曹長。太鼓歴30年近いベテラン。作曲も手掛ける異色の自衛官。今年は自衛官1人1人の魂が徐々に大きな塊となり共鳴する様を曲で表現したという。リーダーからの試練として姿勢訓練が始まった。腰を落とし腕を上げる基本姿勢を合図が出るまで微動だにせずキープ。正しい姿勢を保つことで統制美や迫力につながるという。過酷な練習は本番ギリギリまで続いた。当日、約10分間の演奏で観客を魅了した。梶谷3曹は「お客様と一緒に演奏する気持ちになって、すごく一体感があって楽しかったです」と話した。
住所: 東京都練馬区大泉学園町9-4
URL: http://www.mod.go.jp/gsdf/eae/prcenter/
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